シドニーのテロ事件、オーストラリアから伝えたいこと

 

2014年、オーストラリアではシドニーで起こったテロリスト事件のことを覚えていらっしゃいますでしょうか。
日本でもかなり報道された事件です。

そのテロ事件ですが,シドニーのシティ中央に位置するMartin Placeという通りにある、チョコレートで有名なLindt Cafeに50代のイスラム教の男性が押し入り、カフェの従業員を含めた人たちを人質に取りました。

すぐさま機動部隊が出動し、通りはまるで映画のシーンのような光景になりました。

たった一人の犯罪者に、国中が振り回されることになってしまったのです。

人質の内5人の方は犯人の目を盗んで脱出に成功。でもその他の方達は警察や政治家、そして国民の見守る中そのまま夜へ・・・

きっと犯人が疲れてしまうのを待っているんだろうなあと思っていたのですが、その通りだったようです。午前2時頃に眠り始めた犯人を見て、さらに何人かの人質の方が脱出。

それに気づいた犯人が発砲し、その発砲と同時に機動部隊が突入、犯人を含め人質2人の方の命が奪われました。
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朝起きて知った時はショックでした。あさ一番に置かれたお花が、嵐の後の静けさとともに、悲しさを物語っています。

犯人はイランよりオーストラリアに移民してきた難民でした。イスラム教を頑に信じ、イラクに戦うために向った兵士の家族に残酷な手紙を送ったり、パートナーを殺していたりと色んな過去がありました。

そして人質として捕われて、亡くなった二人の方は・・・

一人はカフェのマネージャーでした。取り乱した犯人から銃を奪おうと最後まで奮闘し、他の人質の方を逃がしたそうとしたそうです。

もう一人は弁護士でした。3人の子持ちで仕事も家庭もしっかり両立されている女性が、毎朝のようにコーヒーをカフェに買いにいき人質に。そして一緒に人質になっていた妊娠している同僚をかばって亡くなったそうです。

多民族化の問題が海外では深刻になってきています。イギリスでは首相が多民族化は失敗だったと漏らしたこともあるくらいです。

貧しい国に生まれて大変な境遇にある方を助けたい、その方達にも人権があると移民として受け入れることは悪いことではないと思いますが、

国や文化、育ち方によってみんなが同じように考えている訳ではないことを、しっかり意識していないと大変なことになるのです。

元々オーストラリアで生まれていない難民の犯人。オーストラリアに助けてもらったのに、そのオーストラリア人を殺したいと思っている人を、同じように人権があると守るのは間違っていると思うのです。

だとしたら、何の罪もない、勇気あるカフェのオーナーと、優秀な弁護士の女性の人権はどうなると言うのでしょう?

イスラム教の全ての人が悪いと言っているのではありません。でも背景が全く違う人たちが共存するためには、お互いが互いに尊重しあっていないと成り立たないんです。

私たちがいくら相手を尊重しても、相手がそれを当然の権利のようにあなたから奪うだけ奪って、刃を向けてくることもあるのです。

それをしっかり意識しないといけないんじゃないかと、思うのです。

これ以上、こんな悲しい事件を増やさないためにも・・・

オーストラリアは今、泣いています、怒っています。