今回は歌う時に気をつけたい3か条、で挙げた二つ目の条件、
Tonality(声質)についてご紹介します。
そもそもTonality(声質)って何でしょう?
例えば話す時に色々声を使い分けていますよね。
家でくつろいでいる時にはちょっと低音で語尾を延ばしがちに、
会社ではちょっと高音で緊張感が感じられる声に、
嬉しいときはオクターブくらい上がった高音でなどなど・・・
じゃあ歌う時には・・・?
すこし低音でしっかり聴かせる重い声、
ちょっと高いトーンで楽しさを表す声、
裏声と言われるHead voice、
力強い高音を聴かせる時にはChest voice、
そして柔らかくしっとり聴かせたいときのWhisper・・・
みなさん、色んな声を使っていると思います。
Tonalityとはこの色んな声のこと。
でも
ただ声のことだけを言っているのではなくて、声質というだけあって
Qualityもないといけないわけです
Tonality = Voice Qualityと思っていいでしょう。
では歌う時にTonalityを考えて歌う・・・と言うのはどういうことだと思いますか?
いくら高音が出るからと言ってChest voiceで思い切り張り上げて歌ったり、
鼻にかけた声(Nasal voice)で歌ったりするのは、いくら音程が外れていなくても
あまり聴き触りが良くないため”歌が上手”とは思ってもらえません
残念ながら、邦楽の影響でChest voiceとNasal voiceの人はとっても多いです。
歌の基礎ができている方こそ、是非Tonalityを考えて歌って
歌唱力アップを目指して欲しいですね。