Skip to content

Literallyを巡る英語論争

 

 

今回の「海外メディアから学ぶネイティブ英語」では

 

Literally




という単語についての英語論争をご紹介します 



日本語でも、毎年新語が生まれたり、間違った日本語が普通に
使われたりすることがあるように、英語でも同じことがいえます。


そして、正にこのliterallyという単語は今ネイティブの間でもかなり話題に
なっている単語なんです


People are talking about the wrong use of ‘literally’, literally…




元々の意味は、「文章に書かれていることの通りに起こった」ことを
意味する、「文字通りに」という意味。


Literature (文学)から来た派生語、副詞バージョンと考えると
分かりやすいですね。




でも最近、若者の間などで、ものすごく多用されていて、元々の意味を広げて
actually, exactlyなどの実際に起こった「正に」という意味や、
very, extremely などの強調を差す「とっても」という意味として
使われています・・・



最近Oxfordの辞書まで強調する意味として使われる旨を追記した
と話題になっています。



また、あるビジネスブログでは、もうあまりにこの単語が悪用されているから
使わない方が堅実とまで言っている人がいるくらいです 




興味の有る方はgoogleで探してみると沢山のサイトが見つかると思いますが、
今日はそんな中から一つ、The Week Magazineのオンラインサイトで見つけた
記事をご紹介します。



How the wrong definition of ‘literally’ sneaked into the dictionary.
どうして間違った’literally’の定義が辞書に入り込むことになるんだ


As anyone who paid attention in grade school knows, “literally” means “in a literal or strict sense, as opposed to a non-literal or exaggerated sense,” and is the opposite of “figuratively,” which means “in a metaphorical sense.” But recently, it’s become in vogue to use “literally” for emphasis in precisely the non-literal sense, as in, “We were literally killing ourselves laughing.” It’s the type of informal use that drives any self-respecting language lover nuts.

 

学校できちんと聞いていた人なら誰でも’literally’は‘正に文字通りに’という意味で、文字通りでなく、大げさに言っていることとは対照的であるということは知っているだろう。’literally’は’比喩的に’を意味する’figuratively’とは反対の言葉である。しかし最近は、“We were literally killing ourselves laughing.”(正に笑い死にそうだったよ)のように、全く文字通りではないことでも強調するために’literally’を使用することが流行っている。この正式な使い方ではない使用方法に、言語愛好家たちは怒りをあらわにしている。

 

The Week Magazineの記事全文を読まれたい方はこちらからどうぞ。



どうでしょう?
literallyの意味、分かっていただけましたでしょうか?


この文章の誤った使い方の例文としているでている


We were literally killing ourselves laughing.


これを本来の意味で考えると・・・


集団自殺になってしまいます




本文でliterallyの反語として紹介されているfigurativelyを使った



We were figuratively killing ourselves laughing.


が本来は正解となるんです。


でもこういう’正に’という意味合いで’literally’を使っているネイティブが
山ほどいます・・・アナウンサーまで使っているそうなので、かなり
広まっていると言えるでしょう。


無難なのは・・・間違っているかどうか不安であれば、使わないことかもしれません。

きちんと教育を受けた人が聞くと、かなりカチンと来るらしいです・・・





では、気を取り直して、上の文章から使える英語をご紹介しまーす



① sneak into ~
~に忍び込む、~に潜入する

He sneaks into her house.
彼は彼女の家に忍び込む(ストーカーと間違えられそう・・・


また、sneakの形容詞バージョンのsneakyもよく使われます。
なにかこっそり悪だくみをしようとしている友達がいたら

That’s sneaky!
あやしいねえ。


と言ってみて下さい(笑)





② as opposed to ~
~に反して、~ではなく

asの前に言ったこととは対照的、反対のことを挙げて説明をしたい時に
使います。そう言う意味では、in contrast to ~とほぼ同義ですね。

ですが、rather than ~の意味で使われる場合もあるので、必ずしも
~のあとは反対のことを挙げる時のみに使われるというわけでもないんです。

例えば、

He was wearing a grey suit as opposed to his usual sports jacket.
彼はいつものスポーツジャケットじゃなくて、グレーのスーツを着ていたよ。

という風に、~ではなくてという感じで、as opposed to の前のことをはっきり
伝えたい時に使われることもあります。





③ drive someone nuts
誰かを怒らせる

nutsはピーナッツなどのナッツ類の意味の他に、口語で怒る・気が狂うという
意味もあるんです。この場合は?

もちろん後者ですね(笑)


映画などでも、よくおかしいことをしようとしている人に

Are you nuts?

と言っていますよね。


日本語にもバカとかおかしいという意味の単語が沢山あるように、英語にも
沢山あるんですよね・・・



Drive someone ~
driveには運転する以外の意味もあって、こういう場合、誰かを~させる
という意味になります。この表現も覚えておくとかなり使えます。
大体はこの誰かは振り回されているというイメージです。


He drives me crazy!
彼にはイライラするわ


という感じです。